イノベーション・トレンド・レポート第4弾:クラウドソーシングによる問題解決
ウェーバー・シャンドウィックのソーシャル・インパクト・チームは、イノベーション・トレンド・レポートのシリーズ第4弾となる報告書『Conscious Crowdsourcing(クラウドソーシングによる問題解決)』を、3月10日に発表しました。イノベーション・トレンド・レポートは人や組織が社会に対して好影響を及ぼすために必要なマクロ・トレンドを考察するもので、今回はキートレンドの一つとして『Conscious Crowdsourcing』に関しての考察を行っています。
本報告書では、社会問題をクラウドソーシングによって解決することが重要であることに言及しています。気候変動、貧困、保険医療問題をはじめとする国際問題の認知を高め、グローバル社会での包括的な問題解決を目指す組織が、クラウドソーシングを通してどう戦略的に、社会起業家や研究者、政治家、グローバルシチズンとつながりを持ち、彼らの専門性を活用できるかについて述べています。また、アラブの春やウィメンズ・マーチなど、近年世界で広がりを見せている社会運動についても言及し、参加する個人の情熱、アイデア、行動を結集することで、効率的かつ透明性の高いマルチセクターでの連携が、社会発展へと導く機会があることを提起しています。
具体的な分析やインサイトに加え、意識的クラウドソーシングを実現するためのロードマップやアクションプランも紹介しています。
イノベーション・トレンド・レポートは、ソリューション・エコノミー分野(Solution Economy)―多業種にわたる企業、財団、非営利団体、政府機関の連携による、社会問題の解決―への関心喚起、話題創出を目的としたものです。
本報告書の続編では、Inclusive Global Economics(包括的なグローバル経済)について取り上げます。国連が持続可能な開発目標(SDGs)を達成し、地球と地球に暮らす全ての人々の豊かで持続可能な未来を実現するために何が必要かを紹介する予定です。