イスラエルとハマス 11/7
アジア諸国では、市民が、イスラエルとハマスの紛争についてそれぞれの見解を示すために、大規模な集会に参加したり、イスラエルに関係があるとされるブランドをボイコットしたりしています。
- アジアのSNS上では、数週間前から、イスラエルと関係があるとされる121のブランドが記載されたリストが流布しています。このリストには、消費者向け製品の大手企業も含まれているそうです。マレーシアとインドネシアでは、リストアップされたブランドの商品をボイコットしている人々も見受けられます。マレーシアでは、イスラエルとの関係を否定するブランドも現れています。リストアップされたブランドで働く従業員たちも、このような運動は彼らの生活に支障をきたすと反発している状況です。
- マレーシアの人々は、あるスーパーアプリ・ブランドのCEOの妻が「イスラエルが大好きになりました」と投稿したことで、ブランドをボイコットすると主張。その後、このスーパーアプリ・ブランドは、「人道的な立場に立ち、平和と停戦を望む」という声明を発表しています。
- インドネシアでは、日曜日に首都ジャカルタのナショナル・モニュメントでパレスチナ人との連帯表明を示す集会が開催され、主催者発表によると200万人以上が参加したといいます。これは、イスラエルとハマスの戦争が始まって以来、インドネシア最大の集会でした。
- シンガポールの国会議員たちは、イスラエルとハマス対立において、罪のない市民への暴力を非難し、国外の紛争によって自国の人種的・宗教的調和が乱されてはならないと強調しました。しかし、同国は、紛争関連のイベントに、「スピーカーズ・コーナー」(言論の自由を象徴するために、国民がパブリックスピーチやデモを行える場所)を使用したいという申し出を却下しています。
- イスラエルとハマス対立が続く中、今週、上海では世界経済の回復を促すことを目的とした中国国際輸入博覧会が開催されました。原油価格上昇に伴うインフレにより、紛争がインド経済にどのような影響を与えるかという懸念が広がっています。
- フィリピンは、戦禍に見舞われたガザ地区からフィリピン人難民を、エジプトとの国境であるラファ交差点を通じて出国させるとの確約をイスラエル政府から得たとのことです。
- オーストラリアの人権団体は、オーストラリア製の武器がイスラエル軍支援という目的で出荷されていないかを確認すべく、輸出書類の公開を求めています。
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