消費者が企業やブランドに真に求めるもの
ウェーバー・シャンドウィックとKRCリサーチ社は共同で「The Company behind the Brand II: In Goodness We Trust(消費者が企業やブランドに対して真に求めるもの)」と題した調査結果を2月16日に発表しました。本調査は、21カ国の消費者と企業幹部を対象に実施したもので「The Company behind the Brand」シリーズ第2弾です。今回の調査結果では、消費者は企業の行動に注視し、自分たちの生活に幸福をもたらす製品・サービスを提供することを期待していることがわかりました。
本調査によると、企業レピュテ―ション(評判・評価)に影響を与える最大の要因は、企業の製品・サービスがどれだけ消費者にとって誠実で優れているか、満足できるか、であることがわかりました。消費者の2人に1人(47%)が、製品・サービスの誠実さや良さについて頻繁に話していると回答し、購買意思を左右する重要な要因が「自分にとって良いモノである」か否かということであることがわかりました。およそ半数の消費者は満足感を与えてくれる企業と(46%)、自分たちの幸せを気にかけてくれる企業から購入する(43%)と回答しています。企業が社会に与える影響よりも、製品が消費者にもたらすメリットが購入意思決定を左右する重要なものとなっています。これらのことから、企業はCSR活動の意義を訴求するためには、これまで以上に製品・サービスのメリットをCSRのメッセージに統合し、発信していく必要があることを示唆しています。
また本調査では、消費者は危機に際しての企業の対応を重視していることが、明らかになりました。85%の消費者は、企業が危機に陥った時の対応を見て評価を下していると回答。企業が危機にどう対応するかはメディアの報道(76%)や従業員の言葉(68%)よりも大事であると述べています。企業レピュテーションに対するリスクマネージメントが不可欠である今、企業は問題やクライシスに対していかに迅速に、緩和かつ対処するかが求められています。
消費者は自分のメリットのためにだけでなく、企業レピュテーションや企業に対する信頼に影響を受け、製品・サービスを購入しています。「The Company behind the Brand II: In Goodness We Trust」はこのような環境でビジネスを経営する企業幹部の方々に向け、調査結果およびガイダンスを提供いたします。